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お買い物のはなし

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愛媛の柑橘類いろいろwithのごし師匠。


‥‥‥さて、今回は「お買い物のはなし」‥‥‥
「食料品」お買い物の話し。
 
普段食料品は、東京によくある「◎◎スーパー」で買っている。
しかし、どうも買い物がオモシロク無いのだ。
特にスーパーの買い物は全然オモシロク無い。何故なら...

「食材に活気が無く、特徴も無く、店員の影は薄く、客に活気なく、値段に活気なく、変なBGMがかかってる」から。

さらにそこで、ヒマそうな立ち話しマダムが「イヤアねえ~」なんて顎に手をあててヒソヒソ言っていようものならあ~~~

私は、黄色い買い物カゴをマダムに投げつけ、泣きながらスーパーから走り去る!(屈折空想)
        
イカン!これは、もうフテている状態に違いない。
ところが先日、愛媛県松山市「萱町(かやまち)商店街」で買い物をして、....私はショックを受けた。
誤ったお買い物概念が崩れ去った。
結論から言うと、私は買い物がキライでは無かったのだ! 
個人商店万歳!!そこはオモシロ玉手箱であった。

「食材に活力&特徴有り、店のオバチャンは怖く濃く暖かく、客は活気に満ち、値段も活気!、BGMの変わりにツバメの声」 
ス、スバラシイ~ もう!毎日買い物するする~!

松山は柑橘類の宝庫とあって、日差しが強烈。
初日、茶色い変な帽子をかぶって歩いたら完全にウイてしまった。
自転車に乗ったオジイちゃんが、不思議そうに私を何度も振り返って見てるうち、危うくコケそうになった。

「・・・イカン。けが人が出る・・・」

そこで翌日、「普通の白い帽子」を被り、正しい買い物客に変身して出直した。
「ヘヘヘ、今日は誰も振り返らないぞっ。」

さてと...八百屋、魚屋、肉屋、パン屋、玉子屋、菓子屋、饅頭屋、花屋、米屋、酒屋、総菜屋、キムチ屋、渋い洋服店...それぞれ個性に溢れ、新鮮な食材の数々。
買い物客にも活気が溢れ、皆、品物選びに余念が無い。
とにかく集中している。見ていて気持ちいい。

何軒もしのぎを削る八百屋兼果物屋からは、特に強烈なエネルギーが放たれ、道にせり出した商品もカラフルで賑やかだ。
見慣れぬ野菜や果物が、ツヤツヤとした顔で「買ってえ~」と言っている。
何だかワクワクする。

さて、「村上みのる商店」は始め入りにくい八百屋だった。
細長く薄暗い店の奥に、オジサンの様なオバチャン姉妹がド~ンと構え、
店先には、地物の柑橘類や野菜が所狭しと並べられ、・・・もうゴシャゴシャ。
だからお客は商品をまたぎながらレジの妹さん?の元へと向かう事になる。

しかし、とにかく安い! 

「甘夏柑バケツ一杯150円、清見(柑橘類)8コ100円、美生柑(柑橘類)8コ200円、ほうれん草特価15円、鳴門金時ざる山盛り一杯で100円、大根葉(菜物)一束30円、メロン2個180円、苺1パック60円???」 

入店決意!
 
柑橘類や苺を抱え込み、意を決して、オバチャンのところへと向かう。
店の奥に行けば行くほど薄暗く、足下を見るとしなびた柑橘類なんかも更に安く売っているのに気付く。
東京だったらとっくにゴミ箱行きだが、まだ十分に食べられ、むしろ熟しておいしいことが後でわかった。
故郷の幸を無駄にしないんだね。

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村上みのる商店。安いっ!!このころ髪短かかったな...


さて、どうしたことか、オバチャン姉妹は喧嘩の真っ最中。

「姉:なんで今日豆ゴハンにすると言わんの~。
豆ゴハンなら豆ゴハンと言わんといかんわ!」

私はこの訳の解らんフレーズで「村上みのる商店」の虜になった。
その晩、店の「ぶんどう」で豆ゴハンを作ってみた。
 
翌日行くと、また喧嘩していた・・・

「姉:ネギ大束は15円! 小束も15円!なんでそんなことも解らんかね。考えてみりゃ解るよなことよね !」
「妹:もう 何人もお客さんに、小束45円で売ってしまったわあ.....言うてくれにゃあ解らんわあ!」

どちらの言い分もよく解んないなあ... と思っていると...

「姉:昼ご飯していいよお~」
「妹:今朝、豆ゴハン沢山食べたけんね、
まだお腹い~~~つぱい。豆ゴハンおいしかったわあ~」

確かに。
豆ゴハン&魚屋で買った地魚の煮付け、おいしかったよお~。
心はほんわか。
 
その数件隣に、渋い店があった。
オジイチャンがやってる超レトロなパン屋「うさぎや」。
何故か、どのパンにも値段が書いてない。

私:「これいくらですか?」 
ジイチャン:「80円」
私:「これも80円?」
ジイチャン:「ほうよ。」
私:「全部80円?」
ジイチャン:「ほうよ。」

ジイチャンの「ほうよ。」皆さんにも聞かせたい!
な~んだ、買い物って楽しいじゃない。

松山最終日、どうも名残惜しい。
そこで、萱町で果物をどっさり買って自宅や親戚に送ることにした。
宅急便窓口「住田酒店」のオカミサン曰く
「ウチなんか、ミカン買ったことないよ。もう、いよかん、清見...腐るほどもらうけん、みな断っとる。」

東京に届いた、衣類と柑橘類の詰まった私のバッグは、酒店さんの手で、丁寧に梱包し直してあった。

そういえば、 「これ、包まんで大丈夫かなあ ?」
と酒屋のおじさん、言ってたっけ・・・

バックを開けると甘夏みかんの爽やかな香りが部屋いっぱいに広がった。

愛媛の香りは、ミカンと太陽の香り。

追伸: 帰京後、個人商店で買い物をするようになった。少しは買い物が面白くなった。ゴメンネ◎◎スーパーさん。

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松山市内で見かけた「無人露店のみかん」「このみかんは、おいしくないです」と、わざわざ書いてあった。こんなところに、愛媛の人の「みかん」へのプライドを感じるのであった・・・




maki hachiya
蜂谷真紀
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by hachiyamaki_diary | 2011-04-10 20:58 | 福中文庫(作文) | Trackback

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by 蜂谷真紀 / Maki Hachiya