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忘却◎日記

一月の日記より作文をば


★忘却日記 その1「お狐山」2005/01/09(Sun)
 
年頭に旅をした。
京都、奈良の県境あたりを回り、日本をじっくり見る良い機会となった。
古を垣間見れば、遥か大陸、宇宙にまで思いは広がる。感じたこと、不思議に思ったことが沢山あって、寒かったけれど記憶に残る旅になった。 

京都最後の「夜」のこと・・・

伏見稲荷の本殿裏から延々と続く千本鳥居を、どんどん山に向かって進んでみた。
千本鳥居をぬけ、誰もいないひんやりした奥社に着くも、その先も延々と続く、続く、続く、一体どこまで・・・続くのだあ?!
 
しんしんしん・・・ドキドキ・・・しんしんしん・・・

鳥居の外の闇につい目が行ってしまう。

しんしんしん・・・ドキドキ・・・しんしんしん・・・ドキッ!?

あまりの冷気と霊気に途中で踵を返してしまった。(心残り~)

いや、闇が怖い・・・っていうより「変なオジサン」が出るほうが怖いと思ったのだ。(←負け惜しみ)

後で地図を見たら、「稲荷山全体が鳥居で繋がって」いることがわかった。
全部歩くと2時間かかる・・・とも書いてあった。
甲子園球場の22倍の広さとも。
ああ、危うく夜の「御狐山」に迷い込む所だった・・・

稲荷山に登り、神蹟やお塚に参ることを「お山する」というらしい。
狐も大きいけど、「神体山」も大きい!
流石、日本の御稲荷さんの親分だ。 

う~ん、心残りだから、いつか全部回ってみよう。
 
でも・・・・やっぱり、昼がいいかもね。
 
イヤ!夜の霊気も捨てがたい!
 
でも・・・・やっぱり、昼がいいかもね。

私はどこに行っても、つい「探検隊」してしまう。
「もう少し行ったら何かあるんじゃないか?」と思っちゃう。なにも無いこともよくあるけれど、なにも無いことが解って、ちょっと満足しちゃう。

古都にいたら頭が千年単位になってしまった。


★忘却日記 その2 「音の誘惑」2005/01/11(Tue)

昨夜、帰宅後に、突然バッハが弾きたくなって、夜中なのでエレピで我慢であったものの、朝の6時まで弾き続けてしまったのは・・・バッハのイタリア協奏曲でした。
(特に2楽章が好き)平均率と並んで好きなのです。

私は「私の演奏中に長髪を振り乱して踊る大師匠(最大の褒め言葉)」にクラシックピアノを習っていた小学生のころ、大師匠が聞かせてくれた「あるレコード」の影響でバッハにはまりました。グレングールドだった。
レコード観賞時、大師匠は必ず部屋の照明を落とし、「壁のブラームスのデスマスク」と「私に持たせたレコードジャケット」にだけスポットを当てました。暗い部屋だと赤い絨毯が血の色みたいで小学生にはちょっと怖かったけれど、まだ見ぬヨーロッパに行ったような気分になれた。

その後、ラジオで聞いた、某演奏家の素晴らしいドビュッシー・・・
「古すぎて、深いワウがかかってるよ~な、SP版」を聞いて、そのミステリアスな遠い響きと、プチプチいうレコードの傷音にもドキドキし、霧に迷い込むが如く近現代音楽にもハマって行きました。
(そのレコードが「クリアー」だったらハマらなかったのかな?)

父が転勤となり

「私の演奏中にオルゴール(カナリアが鳴きながらクルクル回る)をかけて、音の実験をする大師匠」

・・・を離れ、寂しく独学になってしまった時期も、好きな曲ばかし延々と弾いてました。練習というより、ひたすら気持ち良さにハマっていた感じです。
一方、好きになれない曲は「じぇんじぇん弾かなかった」ので、勉強生としてはじぇんじぇんダメでした。

長時間弾かれると家族も辛いらしく、よく母に「あんた、いつまで弾いてんの?!」とヤキモキされたましたが、「ん~」とか「あい~」とか、ユルく答えて弾き続けておりました。
それと平行して、勉強そっちのけでエアチェック狂となり、電波音から壊れたロックまで、私をゾクゾクさせるものは全て宝物となりました。ガットギターやフルートを手に入れました。
高校でバンドに加わりました。数バンド掛け持ちました。
どのバンドも「俺らが一番上手い!」と勘違いして燃えるばっか、学校帰りの「安スタジオバンド練習」でお小遣い消えるばっかやたら音大きいばっか、バンドミーティングしてばっか高3文化祭の劇で作曲ばっか、家でピアノ弾いてばっか、ばっか、ばっか、バカ真面目と凝り性が災いして、音楽ばっか、音楽バカ。気づくと・・・

受験が目の前に迫り青くなりました。

ただ、どんなに真っ青になっても音楽は友達で、真っ青な日々に聞いた音楽は、特に....深くしみました。

真っ青のあと、大人になって色んな事しましたが、また別の意味で真っ青になって、結局音楽に戻りました。
いつしかロックやジャズや即興なぞに足を踏み入れ、徹夜もし、喧嘩もし、バカ笑いもし、気づけば「あたし、なにやってんだ?」という所に来てしまいました。

子供の頃に接した音楽って、今も私のどこかに繋がっているんだな....と、バッハを朝まで弾いて思ったのです。
「自分はバカだな」と思いました。


★忘却日記 その3「ミスマッチ」2005/01/13(Thu)

バッハを弾いたら、突然クリムゾンを聞きたくなった。
江古田に向かう途中イエスも聞いた。駅に着き、ふと、生徒を教えている江古田界隈の神社に遅い初詣をしようとしたら、生徒のMちゃんと偶然会ったので二人で参ることにした。

私「クリムゾン→神社ってありかなあ?」
M「いえ、それは素晴らしいです。」

彼女の毅然とした答えに、迷わずお参り。
神社、銭湯のエキスパートである巫女系の彼女に「先生!2礼してないですよ!」と厳重注意され、改めて2人して究めて正しく二礼、二拍手、一礼をする。
寒空に2人の柏手が響いた。気持ちよい音。

レッスン後、生徒とお饅頭を食べ、ライオネスコーヒーキャンディーをなめ、家に帰ってから生徒のKちゃんにもらった都こんぶを食べ、最後にリンゴチョコを食べた。

・・・なんか、変な組みあわせ。
妙な一日だったけど、よく笑った。ミスマッチ。 
さて、福中通信早く書かねば! 

しかし!昨年末、福中通信に「スゴク書きたい!」と思ったことが、ピカッ!と思いあたったはずなのに、何故か全く思い出せないのだ。
 
ああ、私は何を書きたいと思ったのだ~? 

忘却

・・・ということで、今回は日記からの作文となったのでございます。忘却日記。 皆さん、閃きはメモしないとダメですよ。 

蜂谷真紀
はちやまき
MakiHachiya
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by hachiyamaki_diary | 2005-01-12 00:00 | 福中文庫(作文) | Trackback

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