Michel Thieke(cl)
蜂谷真紀 Maki Hachiya (voice)
スイスで4人が収録したCD、私のぶんは完売しちゃったんですが・・・
パエドが持ってくると思います。こんなCDほかに無いとおもうので、ぜひよろしくね!
[PORTA CHIUSA ”because life should be so wonderful (l)”]

ジャケは黒いですが・・・
このなかのスタジオで収録・・・やばい混沌サイコー!
でも中はクラシカル・・・
あえて木造空間で録音したようだ。すごく繊細な録音なので、私は音を拾わぬよう靴を脱いで歌った。
[PORTA CHIUSA]+maki hachiya
12/20、21、29
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12月20日(木)20:00
蜂谷真紀 maki hachiya(voice)
@成城学園前「アトリエ第Q藝術」03-6874-7739
¥3000(フリードリンク&おつまみ付)
https://www.seijoatelierq.com/hall
MAP↓小田急線「成城学園前」北口、南口どちらからでも徒歩2分
https://goo.gl/maps/ricMGQ1e2sT2
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12月21日(金)19:30
蜂谷真紀 maki hachiya(voice)
@横浜「エアジン」 045-641-9191
http://airegin.yokohama/¥2500+drink(¥500~)学生U23¥1000引 中学生以下ペットも無料
MAP↓みなとみらい線「馬車道」5番出口歩6分、 JR「関内」北口歩6分 ---------------------------------
12月29日(土)14:00開場, 14:30開演
蜂谷真紀 Maki Hachiya(voice)
竹内 直 Nao Takeuchi(t-sax,b-cl,flute)
@本八幡「cooljojo jazz+art」080-2624-0879
¥3000+order
市川市八幡2-16-16-B1F (Gパン屋"サカイ"地下)
都営新宿線「本八幡」A1出口より1分
MAP↓総武本線「本八幡」北口、京成本線「八幡」出口3より3分
https://goo.gl/maps/WuGjKvy97oL2地球の親戚みたいな「ポルタキウザ」との年の瀬。竹内直さんゲスト決定!楽しみなマチネの音三昧。
[PORTA CHIUSA]との旅
レバノン、スイス、ドイツ、日本、みな別の国の住人。
そのぶん、彼らとの再会はとても嬉しい。
彼らと出会ってもう何年になるだろう?
いつしか海外の家族みたいな存在になっている。嬉しいことに、
日本、ヨーロッパ、1ヶ月におよぶツアーにお誘いいただき、
スイスで、1時間におよぶパエドの微分音の大曲のレコーディングにも参加させていただき、
体力、気力、総動員のハードなツアーであれ、いつも楽しく自然。
移動中や、ライヴ後には、バカもやり、珍事も勃発しまくるのだが、
いったんライヴとなれば、彼らの音楽に対する真剣さは実に気持ちよいものだ。
彼らはそれぞれに、実に様々な活躍をしてきた素晴らしい奏者たちだ。
(みな、いつも微分音をやっているわけではありません笑)
バンマスのパエドコンカさんは、スイス人だが、
レバノンのベイルートに住んでいる。風貌からして、
ベイルートにいる彼はレバノン人にみえる。
かれの微分音に対する強烈な愛情は、おそらく現代音楽ではなく、
古来から自然に伝承されてきた中近東のサウンドだとおもう。
恐ろしく行動力のある人だ。また筋肉マンだ。
毎日ガスボンベを抱えて筋肉作りをしているらしい。なんか危ない人である。
彼が組むツアー日程は容赦ない。笑っちゃうくらいキチキチだ。
移動時間6時間以上が毎日でも普通で、朝方寝て早朝起床、国境越えでも、イタリアの電車がストで止まっていても、剛力でたどりつき連日ライヴだ。
パエド軍曹って、あだ名をつけたぐらいだ。いや、その実は優しい人である!
彼は、アコースティク、ダンスサウンド、いろんな音楽に挑戦している。
そのため、微弱音アコから、大音量のエレクトリックサウンドまで
私はいろんなボイスで共演することとなった。
めったに体験できない音楽とたくさん接することができた。
彼が呼んでくれたお陰でベイルートで共演する貴重な機会も得た。
あの街は強烈だった。出会った人たちも強烈だった。
自分の人生にすごい影響をあたえた。パエド、ありがとう。
でもあのあと、たった数年で中東情勢が変わってしまい残念だ。
関連ブログ
「レバノン映画を見に行った」
最年長のハンスコッホさんは、スイス人。
クラシックの交響楽団をやめて自由な音楽へ飛び出した変わり者だ。
セシルテイラーやフレッドフリス、ポールブレイらとも共演を重ねてきた強者であるが、
まったく奢りのないクレバーな先輩だ。
「僕はミュージックホリック。マキもでしょ?」と語っていたけれど、
ふだんのシニカルジョーカーからは想像もつかないほど音に真摯なひとだ。
音への愛やプライドはピカイチ。音楽に関してははっきりものを言う。
本人にいうと笑われるから言わないが、実はすごく尊敬してる。
あるスイスツアーで
ながらく彼の家に泊めていただいていたことがあった。
毎日、彼の練習に耳をすますのは最高のご馳走だった。
クラリネット、バスクラ、サックス・・・美しいトーン。人間らしい音。
とにかく私は彼のトーンが大好きだ。素晴らしい感性の奏者だ。
おごらず黙々と明日の自分に挑戦していく姿は美しいとさえ思える。
とはいえ、最年長なのに一番子供みたいな人でもあって・・・
たぶん変人である。シニカルなジョーカーである。
ツアー中の、珍事、怪我、流血、笑っちゃう事件。。。は、
たいてい、ハンスと私が原因である。
数年前に脳溢血を患ったそうですが、驚くほどライヴに命を注いでおられる。
関連ブログ「ハンスコッホ氏の事(Hans Koch)」
関連ブログ「実は泣けてきた件」
一番若い、ミヒャエルティッケさんは、ドイツ人だ。
ベルリンと、ローマを行ったり来たりしながら暮らしている。
奏者どうし、よく新譜CDを交換するので、いろいろ聞かせていただくのだけれど、
彼のユニットはとてもユニークで洗練されている。ジャケも最高にクールだったりする。
じつはメカにも強い人である。
いっけん無骨なようで、とても優しい人だ。あるツアーで
ローザンヌのライヴが急に中止になるパプニングがあった。
そのとき、ミハエルと私はハンスの家に泊めてもらっていたのだが、
突然ヒマになった我々は、ごはんをゆっくり作り呑むことにした。
その夜、ローマ仕込みの彼のパスタは、絶品すぎた!また食べたい!
でっかい体でナスの薄切りを、一枚一枚、カリカリになるまで、
丁寧に揚げている後ろ姿が忘れられない。
彼はパスタにのせる「焦げ目のきいたナスチップス」を山盛り作っていたのだが、
ハンスコッホの家が煙でモクモクになり、みなで窓をあけまくったのはいうまでもない。
このユニットでの三人は、クラリネットの限界に挑戦している。
すなわち、私も声の限界に挑戦するのは・・・言うまでもない。![[PORTA CHIUSA]がまたやってくる! 12/20、21、29 共演します!_d0244370_12503679.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201812/04/70/d0244370_12503679.jpg)
パエドとツアー時、イタリアにて。蜂谷真紀 maki hachiya
3クラリネット+ボイスによる「微分音」で書かれた大曲の譜面が届いたときは、
ほんとうに驚いたものだ!
作曲はPaed Concaさん。
「微分音」とは半音のさらに半分をいいますが、
4人の音の周波数が「ゆらぐ」よう綿密に書かれています。
現代音楽のようで、また違う。ノンジャンルな音に溢れてる。
周波数のゆらぎにトランスしていく快感も格別だ。
この未知なる音楽に出会えてよかった。Paedありがとう!
初めは焦りました。
「え?これフメンなの?」ほぼ幾何学模様だった。
「やばい、ぜんぜん解らない…」正直いって不安になった。
ピアノにない中間音が波打つ、約1時間の大曲・・・
謎の記号、謎の数字、指示はドイツ語、小節線も謎だらけ。
さらに、1人で練習したところでサウンドが見えない。
腹をくくってリハに向かった。
でも4人で音を出したら、すぐ謎がとけた。驚いた!
とどめは、2016冬か?、彼らとのヨーロッパツアーのため、
成田に向かう当日のこと・・・
パエドから「新曲書けた!よろしくね
」って、
超難解そうな新曲が5ページにわたりPCに届いていた・・・
やはり微分音の譜面(^-^;
慌ててプリントし「音叉(おんさ)」をポッケに投げ入れ成田に向かった。
もちろん機内で血眼になって音をさらい、
空中でこっそり音叉を「ちーん」しまくったのは言うまでもありません笑。
この容赦ないユニット、大好きだ!待ってるよー
蜂谷真紀